1ページから読もうとしない
読書というと1ページ目から読んで、最後まで通して見なければ気がすまないという方がけっこういらっしゃいます。私も以前はそうでした。
これは学校教育が大きく影響をしているようです。確かに最初から見なければ、その著者の考えはわからないだろうという意見には一理あるかとは思います。
しかし、忙しいビジネスマンは、なかなか長いの読書の時間をとることはできないはずです。だとすれば1ページ目から常に読むという読み方はいささか効率が悪い場合もあるのではないでしょうか。
また、1ページから読んだとしてもその箇所に必ずしも必要なエッセンスがあるとは限りません。無駄な箇所を読むほど時間は無限にはないのです。
全部読もうとしない
読書は最初から最後まで熟読しなければ意味がないという考え方があります。この考え方ある意味は正しいかもしれません。しかし、全ての本を最後まで読んでしまうと、それこそ良書とめぐりあう時間を無駄に費やしてしますことにもなりかねません。
本のエッセンスを全て吸収したいという気持ちはわからないこともありません。できればそうしたいものです。しかし、人間の記憶には限界もありますし、人によっては本の大事なポイントがいくつかに絞られる場合もあるでしょう。
20対80という法則があります。これは上位20%で全体の80%をカバーできるという経験則ですが、本にもこの法則は当てはまるといえるでしょう。
ですから、極端に言えば20%ほどを読めば、本の内容のかなりの部分のエッセンスを掴むことはできるのです。このように本は必ず最後まで読まなければならないというわけではなく、自分にとって不要と思われる箇所は飛ばして読むことも大事なのです。
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